花色についての基礎知識
オキナワチドリは、じっくり見ると一株ごとに花型、花色に微妙な違いがあります。
興味が無い人間から見ればどれも一緒で区別がつきませんが、
とるにたらない違いをあーだこーだと語るのがマニアという人種です。(笑)
と言っても、「普通」の花がどんなものか知らないと、変異個体を見てもどこが違うか
全然わかりません。
まず標準的な花から見てみましょう。 (>パスして変異花を見る)
(喜界島産オキナワチドリ実生)
上の写真は、種子から育てた姉妹株の寄せ植えです。
よ〜く見ると一株ごとに花型や斑点の数が少し違うのですが、基本的な色調や斑紋パタ
ーンは同じです。
古くから市販されている原種個体のほとんどは、このタイプの花です。>>もう一つのタイプ
アップで見てみると、ウチョウランやイワチドリより縦長ですね。
過去の文献では「馬面(うまづら)のチドリ」と言われ、他のチドリ類より一段低い扱いを
(というより、ほとんど無視)されています。 変異品種としては1971年頃に白覆輪(斑入り)の「沖の輪(おきのわ)」、1984年頃に屋久島産・白中透の 「魁(さきがけ)」が選別されていますが、これらは斑入り観葉植物として扱われており、花は評価対象になっていま せん。
1980年代前半までは、花モノとして命名発表されていたのは、純白花の「白馬」(はく
ば:「白い馬ヅラ」に由来する)だけでした。 |