その他の花
<多花性系統>
オキナワチドリは通常5〜6花、肥培してもせいぜい10花前後しか咲きません。
しかし、20花ほど咲く系統もあります。
ただ、オキナワチドリは花持ちが良くないので、上の花が咲きそろう前に下の花が枯れ上がってきます。
そのままでは鑑賞的とは言いがたいので、何か改良方法を考える必要があるでしょう。
<多点花>
無点遺伝子とは無関係の多点系統です。
こういうのも、遺伝子資源として押さえておかないといけません。
今のところ、この形質をいじってる余裕がないので原資個体しかありません。
<緑花>
オキナワチドリには、緑色が強く発色する個体が時々見られますが、標準花の場合、
紅紫色と混じって濁った色になり、あまり人目を引く花とは言えません。
写真個体の場合は酔白+無点の系統なので、緑色が比較的きれいに発色しています。
ちなみに緑色素は、酔白系統や純白系統でも発色が阻害されません。
<ぼかし花>
花弁の先端のみが濃く発色する個体です。
このタイプは発色が不安定で、日照や生育状況によって標準花になってしまいます。
ただし、こういう発色のおきやすい体質は明らかに遺伝性があるので、交配選別で発色
を固定化できないか試みています。 その他にも気になる形質、葉姿とか草丈とか香りとか、いじる要素はいくらでもあります・・。 |