濃色花と淡色花

この写真ぐらいの花だと、現時点ではオキナワチドリとしては濃色の部類になります。
 (原種、産地不明)

濃色花と言われる系統でも、日照が足りないと色が薄くなってしまうことが多く、
これぞ濃色花!と言える個体はほとんど見かけません。


一方、淡色個体は、沖縄系ではそれほど珍しいものではありません。
 (沖縄本島 恩納村産)

見ての通り、斑点の色も薄くなっています。

無点花の淡色個体、「酔白花」も複数系統が見つかっています。
 (慶良間諸島産)

 純白花とほとんど同じに見えますが、葯室が赤紫色で、この個体が赤紫色素をもって
いることがわかります。

酔白花の花粉塊は標準花と同じ灰色、純白花の花粉は純黄色です。
酔白花と純白花は違う遺伝子なので、交配する場合に混同しないよう注意が必要です。


参考までに、濃色無点花。
これぐらいの色で安定して発色し、整形大輪の個体を作出するのが当面の目標です。
作れるという確信はありますが、問題は自分の人生に残された時間があとどれだけかという点です・・・・

 (2005年・実生苗)


 これらの花色の濃淡に関する遺伝は、現在検定中です。


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